映画監督

「映画を観るのが好きなので、卒業したら映画に関わる仕事がしたい」

「できれば映画を撮ってみたい」

と考えている高校生のみなさんも多いのではないでしょうか。

でも、映画監督になるといっても、どうやってなるのかは意外にわからないものです。

「大学や専門学校に行った方がいいんだろうか?」

こんな疑問もわいてくると思います。

今回は、映画監督の仕事内容やなり方、映画について学べる学校や将来性などについて紹介します。

この記事を見て、映画監督になるイメージ作りのお役に立てれば幸いです。

映画監督の仕事

映画監督は、映画を作るために幅広い業務に携わる仕事です。

具体的には、「プロデューサーとの資金調達の打ち合わせ」「映画にする題材のリサーチ」「企画案の作成」「スタッフ・俳優の選定」などを行なっていきます。

撮る映画の方向性が固まったら、シナリオライターとともに脚本を共同作業したり、撮影場所を確保した後、セット作りをして撮影開始です。

撮影中は、現場責任者として多くのスタッフや俳優を率います。

「カメラワーク」「役者への演技指導」など細かく指導していくことにより、制作を進めていきます。

そして撮影終了後には、編集作業です。

編集作業によって作品の良し悪しが決まってくるので、編集スタッフへの指示出しには、かなり神経を使うことになります。

一連の作業を通してやっとのことで、映画の完成です。

映画監督は、いわば、映画作りのすべてに携わる「司令塔」の役目を果たしています。

映画監督の仕事のやりがいは、3つあります。

①作品の決定権がある

映画監督の仕事のやりがいは、作品への決定権があるところです。

監督は撮影の際に、あらゆることを自分自身で判断し、決定していかなければなりません。

責任もともないプレッシャーもありますが、作品が評価されれば自分自身も評価されることになるので、大きなやりがいとなります。

②作品をたくさんの人に観てもらえる

作品をたくさんの人に観てもらえるのは、やりがいとなります。

現在は、映画館だけでなく動画配信サービスで作品を観てもらえる機会も増えました。

配信作品が全世界に注目され評判になったら、想像以上の喜びになるでしょう。

③自分が作った作品を観たときの喜び

自分が企画し撮影した映画を観たときの喜びは、何物にも代えがたいやりがいとなります。

毎日遅くまで撮影し、ときにはやり直したり、ときには俳優と意見がぶつかったりしながら完成した作品は愛おしさが増すものです。

完成作品を観たときには、その苦労がすべて報われたと感じられるはずです。

映画監督に向いている人の特徴は、3つあります。

①映画を観るのが好きな人

映画を観るのが好きな人は、監督向きです。

特に、映画を観て「これ以上のものを作りたい」との想いがわき起こり、実際に作品として形にする情熱があればなおさらです。

たくさんの映画について知っていれば作品を作る際の引き出しも増えますし、困難な状況に陥ったときにも「好き」という気持ちで乗り越えられます。

②体力と精神力がある人

映画監督には、体力と精神力も必要です。

過密なスケジュールのなかで昼夜問わずに撮影し映画を完成させるためには、体力がないと務まりません。

また、精神的に強くないといけません。

スタッフや俳優をうまく束ねたり、思いもよらない撮影中のトラブルに対応したりするには、精神的に強くないと乗り越えられないからです。

③人間的に魅力のある人

映画監督には人間的な魅力も必要です。

監督に人間的な魅力があると「この監督のためにがんばろう」とスタッフが前向きな気持ちになり、良い雰囲気で映画の完成までこぎつけることができます。

監督の魅力にひかれて集った俳優やスタッフが作り上げた作品は、観客にも魅力が伝わるものです。

そのため、監督には魅力的な人が向いています。

映画監督になるには?

映画監督になるのに特別な資格は必要ありません。

しかし、映画作りの特別な才能がない限り、いきなり映画監督になるのは難しいところがあります。

そのため、まずは実際の制作の現場でさまざまな経験を積む必要があります。

具体的には、映画制作会社に入り、制作スタッフや助監督として修業を経て、映画監督になる方法です。

または、「ビデオ制作会社のカメラマン」「シナリオライター」「テレビ局の演出部」の仕事を経験して映画監督になる道もあります。

制作の仕事に就くなら就職するのが近道です。

しかし、新卒採用を行なっている企業が「東宝」や「松竹」などの大手に限られているため、応募が集中して入社は狭き門になっています。

採用人数も10〜20人ほどです。

選考は、志望理由をエントリーシートに記入して審査に通ったら、「筆記試験や小論文」「面接」を受ける流れです。

なかなか受かるのが難しい世界なので、アルバイトやインターンで制作の現場に入り込んで、経験を積んでもいいかもしれません。

その他、実際に映画を撮って応募する方法もあります。

日本国内の有名な映画の登竜門といえる賞は、PFF(ぴあフィルムフェスティバル)で開催される、PFFアワードです。

PFFアワードは、年齢・性別・ジャンル・上映時間などを問わずに広く応募できる自主映画のコンペティションになります。

このコンペティションで入賞した人のなかから、160名ものプロの映画監督が生まれています。

ちなみに、映画『キングダム』の佐藤信介監督は、1994年のPFFアワードのグランプリ受賞者です。

専門的な学校・学科はあるの?

映画監督になるための勉強をするなら、大学や専門学校で学ぶことになります。

大学・専門学校ともに、映画学科のある学校がおすすめです。

映画史や文学・芸術などの幅広い知識や教養を学んだり、実際に映画作りをしたりします。

大学のなかには、全学生に200枚のシナリオ制作を課す学校もあります。

シナリオ作りを通して、「映画作りの構造」や「制作スタッフとしてどう動くべきか」などを学ぶためです。

専門学校のなかには、1年間ニューヨークに留学し映画制作のノウハウを学べるところもあります。

自分自身が学びたい学校を選択すれば、間違いありません。

映画監督の年収・給与・収入

映画監督の平均年収は、350万円〜500万円ほどが相場です。

月収にすると、約30万円〜約40万円ほどになります。

ちなみに、日本映画監督協会の規定では、映画1本あたりの最低報酬が「350万円」と定められています。

しかし、一般的な会社員のように毎月の給料が払われるわけではないので、安定が見込めないのは厳しいところです。

売れっ子の有名映画監督の場合、1,000万円以上稼ぐ人もいますが、そこまでに到達するのはほんの一握りです。

収入を安定させる現実的な方法としては、映画の専門学校で講師をしたり、CM制作をしたりと、兼業する必要があります。

映画監督の社会のニーズ・将来性・まとめ

映画監督という職業は、今後もなくなることはないでしょう。

ただし、観客の心をとらえ続ける作品をコンスタントに作り続けられないと、厳しい世界です。

近ごろは、映画館で映画を観る人が減りつつあるといわれています。

それにともない、映画制作会社では、チケットの値上げをせざるを得ない状況にあり、さらに客足が遠のく原因にもなっています。

しかし、「面白い作品であれば、映画館に行ってでも観たい」という人も多いため、面白ければ観客も戻ってくるはずです。

映画館に行かないとはいえ、動画配信サービスで映画鑑賞している人も増えており、映画を観る人口は全体的に減っていません。

そのため、今後は動画配信サービスにも対応した作品作りが求められているといえます。

動画配信サービスで良い作品を作れば、世界的にも認められるチャンスが舞い込んでくる可能性もあり、希望が持てる時代です。

また、一昔前とは異なり、最近では20代の若手映画監督も活躍するようになりました。

そのため、独自の発想をもっていれば、年齢は関係なく活躍できるフィールドは広がっています。

これから映画監督を目指す高校生のみなさんは、今までになかった発想で映画を作ることが求められます。

普段から映画だけでなく、さまざまな芸術や生活している人の言葉に触れ、感性を磨いておきましょう。

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