フィナンシャナルプランナー

高校の授業で勉強をしてから、お金について興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「将来、できることならファイナンシャルプランナーになってみたい」

「でも、どうすればなれるかがわからない」

この記事ではファイナンシャルプランナーの仕事やなり方、学べる学校などについて紹介します。

この記事を見て、ファイナンシャルプランナーになるためのイメージづくりのお役に立てたら幸いです。

ファイナンシャルプランナーの仕事

ファイナンシャルプランナー(FP)は、相談者それぞれの生活や貯蓄・保険・投資など、人生における総合的な資産設計をシュミレーションし、お金の使い方を提案する仕事です。

ファイナンシャルプランナーが聞き取る内容は具体的に、「家族や年齢構成」「家庭の収入・支出」「預貯金や住宅ローン」「保険の有無」「老後の年金や相続問題」などです。

聞き取った内容をもとに、その家族に適した資産設計プランをつくって提案します。

いわばお金に関する専門家です。

ファイナンシャルプランナーのやりがいは4つあります。

①お客様の人生を長期的にサポートできる

ファイナンシャルプランナーのやりがいの一つは、お客様の人生を長期的にサポートできるところです。

お客様個人の「資産」という大事な部分に関わり、長期的な視点でさまざまな角度から分析して人生の助言ができるのは、ほかの仕事では味わえない貴重な体験となります。

相談を受けたお客様から、「気にもしていなかったことに気づけてよかった」「生活設計が明らかになり安心できた」などの声を直接聞けたときは、非常にやりがいとなるでしょう。

②仕事に飽きることがない

ファイナンシャルプランナーは一つの仕事をこなすだけのものではないため、飽きることがありません。

顧客ごとの対応を考えなければなりませんし、時代に合わせて提案内容も変わってくるからです。

常に変化するので、毎日の仕事に飽きることがなく刺激に満ちています。

③自分や自分の家族の人生設計にも役立つ

ファイナンシャルプランナーの仕事はお客様だけでなく、自分自身の人生設計にも活かせます。

ファイナンシャルプランナーになり知識を深めることで、「結婚・出産の資金」「教育資金」「加入すべき保険」「定年後の老後資金」など人生に必要なお金の計画をたてて、もしものときにも備えられるようになるからです。

また、自分のことを知らなければ、お客様に適切なアドバイスもできません。

そのため、ファイナンシャルプランナーは、お客様だけでなく、自分自身にも役に立つ仕事です。

④活躍できる範囲が広い

ファイナンシャルプランナーは個人を担当するばかりでなく、銀行や信用金庫、証券会社や保険会社などの金融機関のほか、不動産会社や税理士・公認会計事務所など幅広い分野で業務を行なえるところが魅力です。

例えば銀行なら、リテール部門(個人や中小企業などのお客様を対象とした営業部門)で、「お客様の住宅ローンの相談」「現在の貯金額をもとにした将来の資産運用方法」を一緒に考える仕事に役立てられます。

税理士事務所なら一般的な税金対策や保険に関するアドバイス、会計事務所ならお金の使い方に関するアドバイスなどを行なうことが可能です。

活躍の場が広いため、どこでも求められているという充実感を得られるのはやりがいとなります。

ファイナンシャルプランナーになるには?

ファイナンシャルプランナーになるには、国家資格に合格する必要があります。

必要な資格は、「ファイナンシャル・プランニング技能士」「AFP資格」「CFP®︎資格」です。

詳しくは次のパートで紹介します。

ここで、ファイナンシャルプランナーの仕事に向いている人の特徴について紹介します。

向いている人の特徴は3つです。

①数字やデータを読み込むのが好きな人

ファイナンシャルプランナーになるなら、あらゆる数字やデータを読み込むのが好きな人は向いています。

なぜなら、ファイナンシャルプランナーは、年金や保険、投資や税などに関する幅広い知識をもとに、最新の統計データを使って数字を割り出さなければいけないからです。

そのため、数字やデータを読み解くことが好きな人には向いています。

例えば、好きなサッカーチームの「守備率」や「シュート率」の傾向などを数字で表わしたデータをいつまで見ていてもあきることがない人は、向いているといえるでしょう。

②コミュニケーション能力が高い人

コミュニケーション能力が高い人は、向いています。

ファイナンシャルプランナーは、お客様の抱えている問題や悩みを自然に引き出さなければならないからです。

プライベートな「個人のお金」を扱うため、お客様に嫌な思いをさせないよう前向きな提案をする必要があります。

例えば、収入があまり上がらずに困っている家庭には、収入が低いことに引け目を感じさせずに、「光熱費・通信などの無駄な出費の削減」や「住宅ローンの見直し」など、すぐにでもできる提案をして、お客様を応援するスタンスでコミュニケーションを取ることが大切です。

③継続して努力できる

ファイナンシャルプランナーには、継続して努力できる人が向いています。

なぜならファイナンシャルプランナーがあつかう「税制」や「年金制度」は、法改正が繰り返されるため、常に新しい知識をアップデートしていく必要があるからです。

短い期間で改正を繰り返す金融情報を常にチェックし、相談者のためになる情報を学んでおく努力が必要になります。

試験を受けてファイナンシャルプランナーになれたからといって、安心していてはいけないことを肝に銘じておきましょう。

最新の経済の動向や金融に関する知識、不動産に関する知識を仕入れておくことも大切です。

必要な資格

ファイナンシャルプランナーの仕事に必要な資格は3つです。

①ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)

「日本FP協会」と「一般社団法人 金融財政事情研究会」の2つの団体によりそれぞれ行なわれる国家資格です。

ファイナンシャルプランナーになるためには、まずこの資格を取得する必要があります。

資格は1級〜3級まであり、学科試験と実技試験の2つの試験が行なわれます。

「日本FP協会」と「一般社団法人 金融財政事情研究会」とで学科試験の内容は同じですが、実技試験の内容が異なるのが特徴です。

そのため、実技試験の過去問題を調べ、解きやすい問題が出題されている方を受けるのが賢い選択肢です。

受験資格は、1級は実施する団体により異なります。

2級の受験資格は、「3級FP技能検定合格者」「実務経験2年以上」「AFPが認定する研修の修了者」「厚生労働省認定金融渉外技能審査3級合格者」です。

3級の受験資格はFP業務に従事しているまたは、従事しようとしている方です。

これからファイナンシャルプランナーを目指すなら、在学中に3級に挑戦してもいいかもしれません。

②AFP資格

FP技能検定と同じく、日本FP協会が実施する資格です。

ファイナンシャルプランナーとして、お客様に適切なアドバイスや提案を行なえる資格となります。

2級FP技能検定試験に合格したあと、合計68単位以上のAFP認定研修を受けて登録すると資格取得となります。

つまり、2級FP技能検定とAFP資格は同時に取得することが可能な資格です。

③CFP®︎資格

日本FP協会とFPの国際組織FPSB(ファイナンシャル・プランニング・スタンダーズ・ボード)共同の認定国際資格です。

ファイナンシャルプランナーの資格では、一番上の資格となります。

AFP資格取得者か、所定の大学院で単位を取得した人が受験対象となります。

CFP®︎資格取得要件は、審査試験を受け合格すること、CFP®︎エントリー研修を受講・修了すること、3年間の実務経験があることです。

専門的な学校・学科はあるの?

ファイナンシャルプランナーになるために役に立つ大学や専門学校があります。

大学ならば「経済学科」「経営学科」「商学部」、専門学校ならファイナンシャルプランナーの勉強ができる学校がおすすめです。

大学のなかには、「ライフプランニング」や「金融資産運用」などのファイナンシャルプランナーの基礎知識や、会計の基礎、ビジネス英語などを学べるところがあります。

在学中に、ファイナンシャルプランナーの資格の支援をしてくれるのも心強い限りです。

専門学校のなかには、ファイナンシャルプランナーと不動産の知識の両方を学べる専門学校があります。

両方の資格取得を支援しているので、2つの専門性をもつファイナンシャルプランナーを目指せるのが魅力です。

ファイナンシャルプランナーの年収・給与・収入

ファイナンシャルプランナーの年収は平均で約500万円ほどです。

月収にすると42万円ほどになり、一般的な職業の平均より高めの収入となります。

なかには、15年以上勤務して年収1,000万円以上稼ぐ人もいるようです。

より高収入を得るためには、ファイナンシャルプランナーの知識にプラスして、「税理士」「社会保険労務士」「中小企業診断士」などのもう一つの専門知識と組み合わせて収入を増やす方法があります。

また、今ではTwitterやYouTubeなどで情報発信して、お客様を集める方法もあるため、やり方次第では、収入を上げることが可能です。

ファイナンシャルプランナーの社会のニーズ・将来性・まとめ

ファイナンシャルプランナーの需要は今後、ますます拡大していくと思われます。

なぜなら、物価高騰や収入減による生活や老後の不安から、ライフプランを見直す人が増えているからです。

ライフプランの見直しにより節約や投資を考えるときに、自分の判断では正しい判断がつきません。

そんなときにファイナンシャルプランナーは、相談者の生活にあった方法で、的確な資産運用の方法をアドバイスします。

これからファイナンシャルプランナーを目指す高校生は、まず在学中に「ファイナンシャル・プランニング技能検定試験」や「簿記資格試験」などの試験に挑戦することからはじめましょう。

そして、大学や専門学校で学んでより深い知識を得てからファイナンシャルプランナーになることをおすすめします。

なにはともあれ、思い立ったらすぐに行動する姿勢が大事です。

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