フィットネスインストラクター

「将来フィットネスインストラクターの仕事をしてみたい!」

スポーツが好きな高校生のみなさんのなかには、このように考える方もいるのではないでしょうか?

フィットネスインストラクターは、お客様の健康のためにマシンを使ったメニューを考えてトレーニング指導を行なう仕事です。

しかし、実際にフィットネスインストラクターに就くまで、具体的な仕事内容はわからないものです。

この記事では、フィットネスインストラクターの仕事内容やなり方、必要な資格や学校などについて紹介します。

記事を見て、仕事のイメージ作りのお役に立てたら幸いです。

フィットネスインストラクターの仕事

フィットネスインストラクターは、フィットネスクラブやスポーツジムなど民間のスポーツ施設で、利用者の体力維持や健康のサポートをする仕事です。

フィットネスインストラクターの仕事は、おもに4つです。

①利用者のトレーニング指導

フィットネスインストラクターは、お客様が施設のなかで楽しくマシンを動かせるようトレーニング指導をします。

正しいマシンの使い方をせずに、お客様が怪我をしたら大変だからです。

そのため、フィットネスインストラクターは、正しい理論に基づいてマシンの使用方法をアドバイスします。

体調がすぐれないお客様がいないかも、きちんと確認しておきます。

②トレーニングメニュー作成

ジムを利用するお客様の年齢や健康状態に合わせた、安全で効果的なトレーニングメニューをつくるのも仕事です。

具体的には、「健康増進」「ダイエット」「肉体改造」「リハビリ」メニューです。

メニューをつくる前にまずは、身体測定やカウンセリングを行ないます。

その結果、お客様の体力と希望に合ったメニューを作成して、利用時にトレーニングを進めていきます。

③ジムの受付業務

フィットネスインストラクターは、利用者のトレーニング補助が中心ですが、ジムの受付業務も大切な仕事です。

ジムでお客様とコミュニケーションを取ることで、信頼関係を築くことにもつながるからです。

受付はジムの利用者がはじめに利用するところなので、接客の際には親しみやすく明るい態度で対応することが大切です。

④マシンの点検や清掃作業

毎日のマシンの点検や清掃作業は、フィットネスインストラクターにとって大切な仕事です。

お客様にジムを快適に使ってもらうためには、おろそかにできない作業だからです。

お客様の足下に壊れた部品が落ちて危険に遭わないようにしたり、マシンについた汗や汚れで不快にさせないようにしたりと、細心の注意が必要です。

フィットネスインストラクターの仕事でやりがいを感じるのは特にこの2つでしょう。

①自分の指導でお客様に結果が出る

自分が考えたトレーニングメニューをお客様が実践することで、健康状態や体型の変化が現れたときには、やりがいを感じられます。

自分の作ったメニューが正しいものだと、フィットネスインストラクターとしての自信も生まれます。

お客様が自分を頼って運動を継続してしてくれるようになったら、さらに喜びは増すはずです。

②お客様の生き生きとした表情を見られる

運動することでお客様が生き生きとした表情を見せてくれるのは、フィットネスインストラクターとしてのやりがいです。

ジムに通うお客様は、「健康になりたい」「やせたい」といった理由でジムに通ってきます。

その目的を達成するためにトレーニングをするお客様の表情は、生き生きとしています。

お客様のそのような姿を見られるのは、フィットネスインストラクターとして何ものにも代えがたい喜びです。

次に、フィットネスインストラクターに向いている人の特徴です。

向いている人の特徴は、3つあります。

①運動が好きな人

運動好きな人は、フィットネスインストラクター向きです。

フィットネスインストラクターは、運動を通してお客様の健康をサポートする仕事です。

運動が好きでなければ、お客様によりよいサービスを提供する情熱も生まれません。

そのため、運動好きな人は、フィットネスインストラクター向きといえます。

②コミュニケーション能力の高い人

コミュニケーション能力の高い人は、フィットネスインストラクター向きです。

フィットネスインストラクターは、お客様に楽しく体を動かしてもらうために適切なコミュニケーションを取る必要があります。

例えば、目標を達成したときに一緒に喜んだり、モチベーションが上がるよう盛り上げたりなどです。

そのため、それができるコミュニケーション能力の高い人はフィットネスインストラクターに向いているでしょう。

③勉強熱心な人

勉強熱心な人は、フィットネスインストラクターに向いています。

フィットネスインストラクターは、人間の体の構造や機能に基づいてトレーニング方法を考えます。

体について常に勉強しておかないと、お客様に適切なアドバイスを送ることができません。

そのため、勉強熱心な人はフィットネスインストラクター向きです。

フィットネスインストラクターになるには?

フィットネスインストラクターになるなら、フィットネスクラブやスポーツジムに就職するのが近道です。

そのためには高校を卒業したら、まずはスポーツ運動学や運動生理学など体についての深い知識を学べる大学や専門学校に通うことをおすすめします。

学校で学んだことはフィットネスクラブやスポーツジムへの就職に有利になります。

就職試験の内容は、筆記試験と面接が課されます。

一般的な試験の流れは、会社説明会、エントリーシート提出と適性検査、書類選考を通過した人に複数回の面接というものです。

面接では、「スポーツ経験」「ジムで働く理由」「その施設の利用経験」などの質問がされます。

面接時には、コミュニケーション能力を見られているので、質問されたことに対して手短かに答えられるようにしておきましょう。

必要な資格

フィットネスインストラクターに特別な資格はありません。

ただ、取っておくと良い資格が3つあります。

①健康運動指導士

運動不足の方やお年寄りなど、その人の状態に合わせた効率的なトレーニングを行なうための運動プログラムの作成や、実践指導計画の調整を行なう者を養成する資格です。

健康運動指導士になるには、「講習会を受講する」または「健康運動指導士養成校の講座を修了」し認定試験に合格する方法の2つがあります。

講習会にはそれぞれ、「104単位コース」「70単位コース」「51単位コース」「40単位コース」があります。

受験にはコースによって、国家資格保持者、4年制体育大学卒業、トレーナー資格保持者などの条件が必須です。

②公認スポーツ指導者

フィットネスジムやスポーツジムで、「適切な指導を行なえる専門家」として認められる日本スポーツ協会(JSPO)による認定資格です。

資格を取るには、資格を主催する「日本スポーツ協会および加盟団体が開く養成講習会を受ける方法」「JSPO認定の大学・専門学校の授業を受ける方法」があります。

③トレーニング指導者

トレーニング指導者に必要な知識および技能が身につく資格です。

日本トレーニング指導者協会(JATI)により行なわれています。

資格を取る前にまずは、JATIに入会し、JATIの主催する養成講習会を受講し、学習課題を提出する必要があります。

課題提出後には認定試験が行なわれ、合格すると資格取得となります。

資格を取得したら終わりではなく、5年間で15単位の継続単位取得があるのが特徴です。

専門的な学校・学科はあるの?

フィットネスインストラクターになるために、適した大学や専門学校があります。

専門学校ならスポーツトレーナーについて学べる学校、大学ならスポーツ運動学や運動生理学について学べる学校がおすすめです。

なかには、トレーニングプログラムを作成し、実際の指導方法を学ぶ授業を行なっている学校もあります。

フィットネスインストラクターの年収・給与・収入

フィットネスインストラクターの年収は、300万円〜350万円が平均です。

月収にして25万円〜30万円ほどで、他の職業と比べて低い傾向にあります。

収入を上げたいと思うなら、実力をつけて人気トレーナーとなってファンを増やすか、独立してジムのオーナーになる方法があります。

ジムのオーナーを目指すなら、独自のプログラム開発をしたり、実力のあるトレーナーを雇ったりしてお客様の評価を得れば、年収アップも見えてくるでしょう。

なかには、年収1,000万円を稼ぐ人もいるほどです。

フィットネスインストラクターの社会のニーズ・将来性・まとめ

フィットネスインストラクターは、今後ますます必要とされるでしょう。

世の中の健康志向やダイエット願望、老化予防などの意識の高まりによって、ジムでの正しいトレーニングを求める人が増えているからです。

経済産業省のデータでは、2022年12月のフィットネスクラブの売上高は、2,316億9,000万円と13ヵ月連続の伸び率です。

また、会費収入は2,134億1,000万円と22ヵ月連続の増加となっています。

そのような理由からも、今後フィットネスクラブなどのトレーニング施設はますます増えると考えられます。

これからフィットネスインストラクターを目指すなら、健康やダイエットに加え、高齢者向けの独自の介護予防プログラムを考えるなどより時代に即した工夫も必要です。

その他にも企業の社員向けや子ども向け、障害者向けのジムの需要も高まると予想されます。

スポーツが好きで、人が健康になるためのサポート役に徹することにやりがいを感じるなら、フィットネスインストラクターの仕事に挑戦してみてください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

最近の記事 おすすめ記事
  1. 登録されている記事はございません。
  1. ホームヘルパー(訪問介護員)

  2. 社会保険労務士(社労士)

  3. 不動産鑑定士

カテゴリー

アーカイブ

検索

TOP
TOP