イベント制作スタッフ

イベント制作スタッフとは、イベントの管理・制作を担当する職業の総称です。 

具体的には、イベントやコンサート、スポーツの試合などの会場スタッフのことをいいます。

大きいイベントでは、オリンピックや万国博覧会などがあります。

これらのイベントに関する企画・運営などの一連の流れを請け負うのがイベント会社です。

このイベント会社に所属している従業員をおもにイベント制作スタッフといいます。

ここでは、イベント制作スタッフの仕事内容やなり方について紹介していきます。

華やかなライブコンサートやオリンピックなどの大きなイベントに携わりたいという方は、この記事で就職や学校選びの参考にしていただければと思います。

イベント制作スタッフの仕事

イベント制作スタッフは、どのような仕事なのでしょうか。

イベントに客として参加することはあっても運営側がどのように動いているか

知らない方も多いと思います。ここではイベント制作の流れとイベント制作会社の業務内容について紹介します。

【イベント制作の流れ】

・広告宣伝

看板やのぼり、宣伝広告のためにチラシやポスター、Webサイトの準備を行ないます。

周知されていないと来場者が少ないため重要な業務です。

・備品準備

必要な機材や備品の準備をします(レンタルなど)。

設営の手配をして前日または当日に搬入作業から会場設営までをひととおり行ない、環境が整ったら顧客に確認を受けて準備を終了します。

・イベント当日

運営スタッフがイベントの司会進行など表立った仕事を担当します。

受付、車の誘導、警備など裏方作業も顧客の求めに応じて行ない、

イベント終了後は撤収作業をして仕事が終わります。

・補足

これらの仕事を担当しているのがイベント制作会社です。

企業、イベントによっては分業で行なわれるためひとつのイベントに複数のイベント制作会社が携わっていることもあります。

【イベント制作会社の職種別の業務内容】

イベント制作会社では、基本的に以下の4つの職種があります。

①イベントプロデューサー

イベントの企画立案をするイベントの総括責任者です。

必要なスキルや経験値が幅広く、交渉や統率力が求められることの多い職種です。

②イベントディレクター

イベントの企画立案から制作業務や現場の全般指揮・管理が業務です。

イベントプロデューサーとの違いとして、クライアントの要望を聞き利益を得るために実行する人と現場での監督作業を行なう人という違いがあります。

明確に業務を分けることが難しいため、イベントプロデューサーと兼任する人も多いです。

③イベントアシスタントディレクター(AD)

プロデューサーやディレクターのサポートが業務です。

イベント会社に入ると制作や現場を知るためにアシスタントからキャリアをはじめます。

さまざまな業務を経験して将来的にイベントプロデューサーやイベントディレクターを目指していくのが一般的です。

④イベントスタッフ

イベントの現場では多くの業務が存在します。

業務内容として以下のものがあります。

・受付

・設営

・誘導

・警備

ほかにもさまざまなものがありますが、基本的にこれらの業務は大学生やフリーター、派遣会社の登録者がアルバイトとして働いていることがほとんどです。

イベント制作会社では、イベントスタッフとしてアルバイトを雇って実働部隊として働いてもらうという方法がよく選択されています。

イベント制作スタッフになるには?

イベント制作スタッフになるには、以下の3つの方法があります。

①求人誌や求人サイトで仕事を見つけてイベント会社にアルバイト採用される方法

最も簡単にイベント制作スタッフになる方法です。

大学生や短期アルバイトをしたい人の定番となっています。

②派遣会社に登録して仕事を紹介してもらう方法

派遣会社を利用してイベント制作スタッフの仕事を

紹介してもらう方法です。

イベント特化型の派遣会社もあるためそちらで登録すると細分化された仕事の

割り振りがあり、より自分に合った業務を選ぶことができます。

③正社員としてイベント会社に就職する方法

正社員としての勤務となるため、イベントプロデューサーやイベントディレクターのように企画・運営する側に将来的にまわることができます。

派遣やアルバイトの場合、現場業務だけで終わるため、キャリアを考える際にはこちらを選ぶ方が多いです。

必要な資格

さまざまな業務を担当することになるイベント制作スタッフですが、

この仕事に就くために必要な資格はあるのでしょうか。

結論からいうとイベント制作スタッフに必要な資格は、ありません。

ですが、イベント制作関連の専門学校で取得できる高度専門士を持っていれば

イベント制作会社への就職の際に有利になる可能性があります。

イベント制作会社への就職を考えている場合、専門的な知識を身につけていれば

就職後におおいに役立つでしょう。

専門的な学校・学科はあるの?

イベント制作に関する知識を学べる専門的な学校・学科(専門学校)は、

全国では40校ほど存在します。

照明、音響を専門的に学べる学科や企画・運営を学べる学科などさまざまな学科があります。

イベント制作スタッフになるために資格は必要ありませんが、これらの学校で替えのきかない専門知識を身につけてからイベント制作スタッフになれば、より早く企画・運営にまわることができるようになるでしょう。

イベント制作スタッフの年収・給与・収入

華やかな世界を作り出すイベント制作スタッフですがどの程度の収入があるのでしょうか。

イベント制作スタッフの仕事の平均年収は約366万円です(求人ボックス給料ナビ)。

国税庁の「民間給与実態統計調査」では、日本人の平均年収は443万円です(2021年度)。

月給換算としてはイベント制作スタッフが30.5万円、日本人の平均月収が36.9万円となっているため、月平均で6.4万円の差があります。

また、アルバイトと派遣社員の平均時給としてはアルバイトが1,082円、派遣社員が1,310円となっています。

日本の平均時給が1,175円(株式会社マイナビ)なので、アルバイトの時給も平均より低くなっています。

このことから業界として給与面では低めであることがわかります。

しかし初任給としては22万円と他の業界とそこまで差がありません。

就職後の賃金上昇率が低いことが原因でしょう。

イベント制作スタッフの社会のニーズ・将来性・まとめ

コロナ禍になってから相当数のイベントが開催延期になりました。

そのなかでリアルでの開催ではなくオンラインでのイベント開催が増えています。

強制的に開催のスタイルを変えざるを得ない状況になったためです。

これからのイベントは、以下の4種類に分類されることが考えられます。

①今までのようにリアルで開催するもの

オンライン開催が基本的に難しいイベントが該当します。

グルメ・フードフェス、成人式、結婚式、学園祭、モーターショーなどお祝いの要素が強く実際にあるものを楽しむイベントなどです。

これらのイベントは、オンライン化することが難しく意味がないためリアルで開催されていくでしょう。

②オンライン化するもの

オンラインでも問題なくイベントが開催できるものが該当します。

シンポジウム、セミナー、学会、株主総会など情報の理解が中心になるイベントです。

交流に主目的を置いているものではないため、リアルで開催するメリットがあまりありません。そのため今後もオンラインでの開催が主流になるでしょう。

③リアルとオンライン両方で開催するもの

オンラインでも楽しめるけれどリアルの方がより楽しめるイベントが該当します。

Jリーグやプロ野球などのスポーツ観戦や音楽ライブ、東京ゲームショウなどです。

世界中どこからでも参加できるので会場のキャパ制限も関係ありません。

またオンラインのチケット代は、リアルのチケット代の半額以下で提供されることも

多いため安く購入することができます。

オンラインならではのメリットもあるのでニーズとして最も定着率が高そうです。

④リアルとオンラインどちらでも問題ないもの

基本的にリアルですがオンラインでも開催可能なものが該当します。

社員総会や記者会見などリアルの方が盛り上がるのでリアルを優先するものです。

基本はリアルですが、世界中からリモート参加させたい場合や台風で

リアルでの開催に問題が生じた場合などにオンライン開催が有効なものとなります。

イベント制作スタッフの社会のニーズ・将来性・まとめ

イベント制作スタッフは、イベントの管理・制作を担当する職業の総称ですが

近年のコロナ禍で業態としてオンラインでも開催されるようになりました。

この仕事に就くための資格は必要ありませんが、多様化するイベント形態に備え照明や音響のような専門的な知識を身につけるほかに、オンラインイベントの需要が増すことも考えてパソコンの知識を身につけるのもおすすめです。

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