Webプログラマ

Webプログラマとは、ECサイトやSNSなどのWebサービスやシステム構築を行なう職業です。

要件定義や仕様書にならって、JavaやPHP、Rubyなどのプログラミング言語を用いてプログラミングを手がけていきます。Webシステムの開発や運用を行なうだけでなく、運用管理や場合によっては仕様設計まで行なうなど、幅広い知識やスキルが求められるのが特徴です。

Webプログラマと一言でいっても、その種類は次のようにさまざまなタイプが存在します。

  • ユーザーインターフェイスを開発する「フロントエンドエンジニア」
  • サーバーなどのシステム開発を行なう「バックエンドエンジニア」
  • システム開発全般を担当する「フルスタックエンジニア」

また、Webサイトのデザインを担当するWebデザイナーがWebプログラマを兼任するケースもあります。

Webプログラマの仕事

Webプログラマのおもな業務は、Webサイトに特化したプログラミングを行なうことです。システムエンジニアが設計した仕様書に沿って、Webシステムの開発を担当します。

しかし、プログラミング以外にもWebプログラマが担う業務は多岐にわたります。

▽Webプログラマのおもな業務

  1. プログラミング
  2. 画像作成
  3. 処理機能の付与
  4. テスト
  5. 要件定義

1. プログラミング

Webプログラマの業務の中心となるのが、ずばりプログラミングです。プログラミング言語を活用しながらWebサイトのシステムの構築をしていきます。一日の業務のほとんどは、このプログラミングの作業に時間を費やすことになるでしょう。

Webサイトが複雑な機能を実行できるようJavaやPHPなどのプログラミング言語を使ってプログラムを作成していきます。

2. 画像作成

Webプログラマは、Webデザイナーが考案したデザインを参考にしながら、ユーザーが実際に目にする画面デザインの制作業務も担当します。デザインを考えるケースでは、Webデザイナーと兼任している場合がほとんどです。このようなWebプログラマは、非常にスキルの高い人材といえるでしょう。

ブラウザ上の見た目をデザインするHTMLやCSSに関する知識はもちろんのこと、ブラウザの動きをコントロールするJava Scriptなどの知識やノウハウも必須となります。

3. 処理機能の付与

Webプログラマは、Webサイトの処理機能を生み出す必要があります。処理機能とは、Webサイトをチェックしたユーザーが何かしらのアクションを起こした動きのことです。

例えば、マウスが対象のボタンに触れたら色やデザインが変化するなどの基本的な動きはもちろん、ECサイトの検索や決済処理なども、この処理機能に該当します。

さまざまな処理が行なわれてもエラーを起こさないようにするのがWebプログラマにとって重要な役割といえるでしょう。

4. テスト

Webプログラマが構築したプログラムが正確に動くかテストすることも大切な仕事の一つです。エラーがないかをチェックする行為をデバックといい、プログラミングを行なう際は必須の作業といえます。

構築したプログラムは問題なく動くかはもちろんのこと、クライアントの要望通りに設計されているかなど、リクエストされた内容がしっかりと反映されているかを確認することも重要です。

5. 要件定義

要件定義とは、クライアントの要求や要望を満たすために、Webサイトにどのような機能を付け加えるかを提案することです。

基本的に、要件定義はエンジニアとクライアントで打ち合わせをするなかで行なわれるものですが、実作業に精通したWebプログラマやWebデザイナーも打ち合わせに同席するケースも少なくありません。

このように、Webプログラマは、プログラミング以外にもさまざまな業務を担当することから、高い技術力や専門知識が求められる職業といえるでしょう。

Webプログラマになるには?

プログラミングを学びWebプログラマになる方法は、大きく分けて次の2つです。

▽Webプログラマになる方法

  1. 独学で目指す
  2. プログラミングスクールで学ぶ

1. 独学で目指す

プログラミングを独学で勉強する場合は、自分の好きなタイミングとペースに合わせて学習を進められます。市販のテキストなどを参考にしながら、隙間時間を活用することも可能です。

独学する際にかかる費用は、書籍代程度であることから、なるべくコストをかけずに学びたい方におすすめの方法といえるでしょう。

ただし、ノウハウや実践的なスキル、さらには最先端情報を学ぶこと、知ることが難しいというデメリットがあります。プログラミングの練習をしている際につまずいた場合でも、何が問題であるかを判断しにくく、問題解決に時間がかかってしまうケースも少なくありません。

2. プログラミングスクールで学ぶ

独学で学習する自信がない場合や、最短ルートでプログラミングスキルを身につけたい場合は、プログラミングを学べるスクールに通って勉強する方法がおすすめです。

スクールに通う際は、無理なく楽しみながら学べるよう、自分に合ったスクールを見つけることが大切です。また、スクールを選ぶ際は、幅広い知識を学べるスクールではなく、ITやプログラミングを専門とするスクールを中心に検討しましょう。

必要な資格

Webプログラマになるために必須な資格はないものの、次にあげる資格を取得しておくと就職や転職に有利に働くだけでなく、給与などの待遇がよくなるケースがあります。

▽Webプログラマにおすすめの資格

  • ITパスポート試験
  • 基礎情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • Webクリエイター能力認定試験
  • C言語プログラミング能力認定試験
  • Oracle Certified Java Programmer
  • Ruby技術者認定試験

Webプログラマとして活躍したいとお考えの方は、上記資格の取得を検討してみましょう。

専門的な学校・学科はあるの?

先述したように、Webプログラマに関する専門的な知識を学べる専門学校やビジネススクールが存在します。ビジネススクールの場合は、専門的な知識を学べる細かなコース設定がされているケースが多いため、学びたいプログラミング言語ごとにコースを履修しながら、学びを深めていきます。

専門学校の場合は基本的に2年制の学校が多く、幅広いジャンルの知識を学べるのが特徴です。特定のジャンルについて深い知識を身につけたい場合ビジネススクールに通いながら、より実践的なスキルや知識を身につけていきましょう。

Webプログラマの年収・給与・収入

Webプログラマが活躍するIT業界は、年収の幅が非常に大きいことで知られています。さまざまな職種が存在するIT業界のなかでも特にWebプログラマは、クリエイター系の職種であることから、スキルや経験によって大きく年収が変動しやすいといえるでしょう。
厚生労働省が発表する令和3年度賃金構造基本統計調査によると、Webプログラマの平均年収は37.3歳で523万円です。これは、勤務形態や経験年数などによって大きく異なるものの、スキルや経験次第では、年収1,000万円以上稼ぐWebプログラマも存在しています。

Webプログラマの社会のニーズ・将来性・まとめ

AIやIoTなど、ITによる影響力はこれからさらに加速することが予想されています。あらゆる産業にITが浸透することで、Webプログラマの需要は今後も高いまま推移していくでしょう。

需要が拡大し、人材不足といわれるIT産業ですが、Webプログラマとしての価値をより高めるよう努力することが大切です。時代の流れやトレンドに敏感に反応しながら、新しい技術を吸収し続ける姿勢を忘れないことが、Webプログラマとしての人材価値を高めることにつながるでしょう。

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